FOMC議事要旨(2022年1月5日公表)

 2022年1月5日に昨年の12月14〜15日に行われたFOMCの議事要旨が公表されました。今回はその要点をまとめていきたいと思います。

労働市場は「非常にタイト」予想より早期の利上げ保有資産全体の縮小の必要可能性という見解が出された

 今回のFOMC議事要旨では労働市場は「非常にタイト」で予想よりも早期の利上げに加え、保有資産全体の縮小が必要になる可能性がある、という見解が示されました。

出典:株式マーケットデータ

テーパリングは新規買入れをゼロに持っていくことですから、上記画像の資産を水平に戻すことになります。それに対して保有資産全体の縮小とは、テーパリングによって水平になった資産を下げるイメージです。今回のFOMCでは、一部参加者から利上げ開始後比較的早期にバランスシート規模縮小の開始が適切な可能性があることを指摘されました。

これは①利上げにより借入コストを引き上げる②コロナ禍で蓄積された米国債・住宅ローン担保証券の保有量を減らすことの2点を行い長期金利を抑制することで足元のインフレ高進への対策をするということです。

※FRBの総資産はリーマンショック、新型コロナ禍で債券買い入れプログラムを行なったことで8.76兆ドルに膨れ上がっています。

Fed watchによると今年の利上げ回数は3〜4回を見込んでおり、最初の利上げは3月が現時点で濃厚となっています。

FRBの2大使命は①雇用の安定、最大化と②物価の安定です。FRBは現在、②の物価の安定に大きく舵を切っている状況です。

バランスシートの縮小時期、その手法は

今回のバランスシートの縮小に関しては現時点で開始時期およびその手法に関しては決まっていません。

FRBが前回バランスシート縮小を行ったのは2017年10月〜2019年9月末でした。その際の手法は市場で直接国債などの保有資産を売却してしまうと需給関係を崩す可能性が強いため満期の到来した債券の再投資を縮小し徐々に減らしていくという手法を取りました。パウエル議長は来週FRB議長2期目の再指名を受けたことに対する公聴会が予定されているため、今後の見解、見通しの説明に関して注意深く見守る必要があると思います。